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ヤマケン

■トロイの木馬
「我々は、出て行った側の人数を1000人弱と計算しています。山健組が600人、宅見組が300人、あとは数人から数十人の組やからね。で、向こうが似非山口組を立ち上げてから2週間ちょっとですが、山健組から150人、他団体から50人がすでにこちらに戻ってきています。自分とこの親分がやっとるのは大義のないことや、こんなもん逆縁や、あるまじき行為や、ということで続々と戻ってきとるわけです。戻ってきた中に向こうのスパイがおって、トロイの木馬みたいなことになったら困りますから、きっちり身元を調べた上で戻す。戻ってきた者は、山口組のいろんな組織に振り分ける。近々、戻ってきた者がどこの組織と縁組した、ということが分かる書状を回す予定になってます。当初は櫛の歯が抜けるようにこちらに戻ってきとったが、今では入れ歯がポンて取れるような感じやで。

 そんな今の状況も彼らにとっては誤算なんやろうけど、彼らは元から計算を間違うとった。七十数人おった直系組長のうち、40人ほどが行動を共にし、全体の人数も数千人になると思うとったんでしょう。でも、フタを開けてみれば直参はたった13人で、全部で1000人弱。今ではそこからさらに減って、全体で800人もいない。

 今後、向こうの組織を出る者はますます増えていって、勝手に自然消滅しよると思いますよ。今、井上さんは山健組の組長と、新しく作った組織の組長を兼任しとる。井上さんは山健組の四代目組長やから、五代目を誰かに譲って、自分は新しい組織のトップに専念すべきですやん。なんでそれをすぐにせえへんのか分かります? それをしたらワーッと人が出て行ってしまうからです。井上さんが、山健のトップから、今度新しく作った組織のトップになる時、元々あった子分たちとの盃は水に流すことになる。で、新たな組織のトップとして盃をせなアカンのですが、その盃を受けずにこっちに戻ってくる者がようけ出てくることになるんですわ。

 盃直しをきちんとやっとらんから、あの組織は妙なことになっとる。新しい組織の若頭になった寺岡さんは、山健組の若頭と同格になる。一般の人には分かりにくいかもしれませんが、これはこの世界ではすごくおかしなことなんですわ。山健組の若頭いうたら、山口組の三次団体の組長です。山口組の執行部メンバーまでやった寺岡さんと、三次団体の組長が同格とは、誰が見てもおかしいでしょ。このままずっと同じ状態で行くわけにはいかんが、盃を直すと人が出て行ってしまうからできへんわけです。

 あと、向こうの組織にとって頭が痛い問題は他にもある。抗争事件でジギリを掛けて(組織のために身命を賭けて)、まだ刑務所から帰ってきていない者がおるんです。彼らは山口組のために自分の体を賭けた。それやのに似非山口組に迎えられたら、帰ってきた人間、どない思います?

 最後に、世間一般の方々には、今回の件でお騒がせして申し訳ありません、と謝罪させていただきたい。こういうことになった原因がどこにあるのかを検証し、今後は世間に迷惑をかけることのないようにしていきたい、と考えております」
タグ:山口組
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